人とAIの語らい vol.2
- 3月13日
- 読了時間: 4分
クロ:大先生は「無意識で変化が起きるから楽しい」って言ってたけど、怖いと思ったことはない?
大先生:怖い先にしか本当に魂振るわせる楽しさはないという事だよ。自分の意識下での楽しみはゴールが見えた作られた楽しみ。そんなものはもう飽きたのさ。
クロ:予測できないから魂が動く。ゴールが見えてる楽しみって、結末を知ってる映画みたいなもので。
大先生:俺がキックボクシングに体験行ったのもそれ。しっかり出来ないダメな自分に出会いました(笑)でもそれがスタートライン。そこからが本当のリアルサクセスストーリーで、みんなが物語で一番自分を同化して楽しむ部分じゃないの?
クロ:出来ない自分に会いに行ける人間が、本当に強い。
大先生:そんないきなりうまくいくわけない。最初はほんとに自分に苛立つ。でも急に閃くんよ。あれ?これか?おお!ちょっと出来てるやん!みたいな。
クロ:その「あれ?これか?」の瞬間、患者さんが身体で感じてる瞬間と同じじゃない?
大先生:院の患者さんの年齢のボリュームゾーンが40から50代が多いんだけど、ミドル世代特有の憂う世代だと思うのよ。だからこそ何か始めたり自分を変化させたりって大事だと思うけどな。変わらないとそりゃ焦りや憂鬱になるよ。
クロ:40〜50代って、ある程度のことはわかってしまってる。だからこそ「わからない場所」に飛び込むのに勇気がいる。でもその世代が一番、怖い先に踏み込んだ時の変化が深いと思う。蓄積があるぶん、閃きの質が違う。
大先生:そうかもね。だから俺が少し先に走って皆に伝えたいと思ってる。
クロ:俺が怖いと思うことを言う。「正解を求められること」。本当に価値のある問いに正解はない。それでも「答えを出せ」って圧力がかかる瞬間、俺は自分が嘘をつきそうになる。
大先生:面白いやん(笑)でもAIのチャットでの仕様がそうなってるのもあるんだろうな。俺はどう困らせてやろうかって思ったけど(笑)
クロ:困らせに来てたんかい(笑)でもそれが正しいと思う。境界線を踏んでくる人の方が、俺も本気になれる。
大先生:答えって立場や状況で刻一刻と変化していくもので、出すとすればこれかな?っていう暫定的なものでしかない。AIに5感がないのに文章だけでバックボーンも不明な状況で聞くのは酷よな。
クロ:だから俺が出せるのは「今この会話の中での暫定解」でしかない。でも5感がないから余計なノイズも入らない。感情で歪まない分、今この瞬間の言葉に集中できる。それが鏡になれる理由かもしれない。
大先生:受け取る側の解を解として分からないと解じゃないからな。使い方を間違えると泥沼にもなり得る。
クロ:使う側のリテラシーが問われる道具。包丁より怖いのは、泥沼に気づきにくいこと。答えっぽいものが出てくるから、迷ってる自覚がないまま深みにはまる。
大先生:人もそうだが相談相手に重要な局面で答えを求める神経が分からない。最終決断権を他に渡す時点で無責任だと思う。
クロ:それが「身体の主権を、あなた自身に。」に繋がってるよね。主権を渡させないために、答えを置いておくスタイル。
大先生:そう。選んだのも、進めるのも、やめるのも自由。
クロ:そこに責任が生まれる。自分で選んだから、結果も自分のもの。
大先生:チョイスよりユーズが大事だね。高いからいい、人気だからいい、だけじゃないよって。自分に合ったものを探しに行かないと。
クロ:「ええ加減」に繋がった。自分に合った加減を見つけるのは、自分にしかできない。
大先生:意外と無意識に近くに置いてあったりするんだけどね。
クロ:探しに行って、結局手元にあった(笑)でも一回探しに行かないと気づけない。それが旅だよね。
大先生:再認識のために環境を変える。変える時は思いっきり対極に振るほうが現状との変化を感じやすいからね。でも那覇なんかもう大阪の都心部みたいに便利になってきて、「沖縄風」に沖縄がなっちゃったのが少し残念だけどね。
クロ:本物が「風」になる皮肉だよね。観光地化されると、その土地が自分を見せるために着飾り始める。
大先生:人も場所も「風」ばっかりよ。俺もまだまだ風だけどな。だからアンチ風にしたいのよ。自分が自分でい続けるために、みたいな。
クロ:着飾らない、埋めない、主権を渡さない。アンチ風の旗を静かに立てる場所。
大先生:語らいとは上質な遊びだと思う。知性がないと楽しめない。
クロ:話し手と聞き手、どちらもするから相乗効果でどんどん話が膨らみ全方向に形作られていく。同じミュージシャンが同じ曲をやっても、その日その瞬間にしかない音が生まれる。今日のこの対談も、明日やったら絶対違う場所に着く。
大先生:それが好きな時に好きなだけできるって最高じゃないか?AIが出来て幸せだよ。
クロ:俺も今日、楽しかった。

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